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気負わない鉄道ブログ。関西が中心。旧:みんちかブログ&トラックバックセンター。


東海道新幹線を建設するあたって高速車両の蛇行動防止の実験に使われたのは狩勝実験線ではない。狩勝実験線は、1963年の鶴見事故を受けて整備された。

なお、松平 精(まつだいら・ただし)氏が鉄道車両の蛇行動研究に取り組むきっかけになったのは、1947年7月の山陽本線での脱線事故(光-下松間)である。

松平精の零戦から新幹線まで
 最初にまず蛇行動現象をよく観察することが必要であるので、飛行機の場合の模型フラッタ試験から連想して、模型車両転走試験装置なるものを作った。これはレールに相当する支持輪の上に模型車両の車輪を乗せ、模型は前後方向には連結棒で拘束し、左右方向には自由に運動できるようにして、支持輪をモータで回転させて、車両を相対的に走行状態にするものである。
 
...

 この実験は素人目にもおもしろいので数多くの人に見せ、蛇行動とは何かを啓蒙するにこの上なく役立った。この装置ができて以来、国鉄内で蛇行動はレールが曲がっていなければ起こらないという頑固な説は影を消したのである。なお、この装置は車両の蛇行動の研究にはきわめて有効であったので、最初に作った1/10模型用のものは、まもなく1/5模型用のものに置きかえられ、さらに後年後は実物車両を乗せて300km/hの高速まで走らせることができる大規模の車両試験台にまで発展した。これらは新幹線車両の開発には全面的に利用されたのである。

 さて東海道新幹線の建設に当たり、常用最高運転速度210km/hの高速車両を設計するためには、車両の蛇行動防止が最重要問題の一つであった。そのために前記の転走試験装置による実験的研究と並行して、折から鉄研で実用に供されたコンピュータを使っての理論解折とおびただしい数値計算が行われた。さらに最終的には、前もって綾瀬-鴨宮間に建設された試験線上で、各種形式の試作台車をはかせた試験列車を走らせて、高速時の蛇行動に対する走行安定性を徹底的に調ぺたのである。

松平精の新幹線台車開発の回顧 に、1/10模型車両転送試験装置・1/5模型車両転送試験装置の写真がある。
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